『新型コロナ対策』消毒液が無いなら焼酎を蒸留してエタノールを自作。

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『新型コロナ』の影響で消毒液が売って無いですよね。最近になって酒造メーカーが高濃度蒸留酒を販売し始めましたが、500ccで1500円位で少し高めです。

無いのなら自分で作ってみよう!ってのが今回の記事です。※材料費が発生するので買った方が安いかもしれません・・・・笑 (中学生の理科の実験にもなりますよw)

前半はポットに缶コーヒー仕様、後半は1L缶にサーモ制御で冷却管を使って蒸留した記事です。

消毒液には他に次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムがあります。次亜塩素酸水は電気分解したり、炭酸水で中和して作りますが、とても不安定な物質で紫外線に弱く、塩素濃度が時間と共に下がっていきます。散布しても感覚的に水なので全く分かりません、気化熱で濃度がある程度判るエタノールがお勧めです。もう1つ次亜塩素酸ナトリウム消毒液はハイター等を薄めただけのアルカリ物質です。人体には毒ですので、絶対に使用しないで下さい。

 

酒税法:簡単に言うと許可なく1%以上のアルコール飲料を作ったり、濃度を高める事をしてはダメですよ。(梅酒を除く)
酒税法に抵触しないよう、蒸留後に飲料として使えないように添加物(IPAや香水)を加えたりして作りましょう。
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まずは簡単に電気ポットでエタノールを蒸留してみよう。

ポットで蒸留中

エタノール蒸留にはコレが必要

材料です。

  • ホット対応の缶コーヒー
  • シリコンホース太い方が良い(内径4~7mm)
  • ホース接続パーツ(これが難題)
  • 35%のホワイトリカー(1.8Lで1100円)
  • 食塩(水の沸点を107度にするため)
  • 冷却用のタライやボール
  • 軍手等(缶のフタを緩める時に必要)
  • 酒税法対策としてイソプロピルアルコールや香料を入れ、飲用不可状態にして蒸留

以上になります。

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エタノール蒸気取り出し

ナッターを利用

このようなナッターを利用したり、タケノコを利用したりして缶のフタにホースが接続出来るようにしましょう。この時に空気が漏れるようでは蒸発したアルコールが漏れてしまいますのでダメです。
ホースタケノコ
シリコンホースには弾力がありますので少し小さめの穴を開けて無理やりに通すと、こんなパーツが無くても接続可能です。
温度センサー取り出し温度センサーを付けた仕様もつくりました。82度から蒸気の出具合を見ながら徐々に温度を上げていきく事が出来ますので、効率が上がります。
ネジをホース用に加工最終的な仕様では8mmのネジに3.5mmのドリルを通して、コーヒー缶にセットしました。パッキンにはシリコンホースを加工し利用した事により漏れはありません。

ポットで蒸留してみよう

缶コーヒーの容量は370~390ccです、少し空間も必要ですのでホワイトリカー35%を250ccに塩を50g入れて混ぜましょう。飲用不可液も忘れずに・・・
ポットの温度設定ですが、急激に缶内の温度が上がらないように注意しながら80度付近から抽出していきましょう。徐々に蒸留温度が上がっていき、最終的にはポットのお湯がグツグツ沸騰する100度付近まで上げる事になります。
通常の水だと100度で沸騰なので缶内もグツグツと沸騰しているはずですが、飽和水溶液近くまで塩を入れているので、沸点が107度となり98度位では水蒸気が殆ど出なくなります。この時が止め時です。
35%ホワイトリカーですと250ccから約100ccの高濃度エタノールが抽出できます。
ポット蒸留をやめる時の注意!
※蒸留を止めた時に、ホースが繋がったまま缶をポットから上げると、缶内の気圧が下がりホース内のエタノールが逆流しますので、止める時にはフタを緩めるか缶のホースを抜く等の作業が必要です。

缶コーヒーで蒸留したエタノール濃度は

エタノール100ml

メスシリンダー

エタノール100ccの重さ

エタノール換算表で見てみると、約75%のエタノール濃度となりました。

1L缶でエタノールを蒸留してみよう

エタノール蒸留器部分の製作

蒸留用 1L缶

蒸留用 1L缶

1.2Lの電気ケトルを1500円で購入し、1Lの缶が入るようにフタ部分を破壊!
電気ポットを使わない理由は

  • 電気ポットはヒーターが直ぐに切れて温度調節がやりにくい。
  • 『お湯が沸かせない!』と妻に叱られる

こんな感じでしょうかw

電気ケトルは沸騰するまでヒーターがON状態なので、手持ちのサーモスタットで温度制御します。

エタノール蒸留装置

缶内の温度をモニターするために、シリコンホースに三又を付けて配線を取り出してます。ここでも蒸気が漏れないような工夫が必要です。

エタノール蒸気取り出し口用

ドリルで穴加工

1L缶からのホース取り出しはM8のボルトに3.5mmのドリルを通して加工しています。

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エタノール冷却管の製作

リービッヒ冷却管の簡易版

リービッヒ冷却管の簡易版

こんな冷却管を製作しました。15mmの透明なホースに8mmのステンパイプを通しています。左側から蒸気が入り、右側の白ホースから液化したエタノールが出てきます。

冷却水は青色のホースジョイントを水道ホースに繋げるようにしました。ステンパイプには勾配が付いてますので水が上がっていく感じですね。

リービッヒ冷却管 下

冷却管 出口

リービッヒ冷却管 上

蒸気入り口

蒸留したエタノール

エタノール蒸留回収容器

エタノール蒸留開始

度数35%のホワイトリカーを1L缶に500cc入れます。そこに20%の食塩100gを入れて攪拌します。これにより食塩水とエタノールの混合液となり、食塩水の沸点が約107度になります。エタノールの沸点は約78度と変わりませんので、水蒸気量が減り効率良く蒸留することができます。

缶内の温度を82度付近から45~50分後には98度位まで上げ蒸留しました。

抽出エタノール1滴目から50分間で約200ccのエタノールが蒸留できました。
上手くいった場合酒量に対し約4割のエタノールが出来ます。

1L缶で蒸留したエタノール濃度は

100ccの重さ

エタノール濃度を測ってみると、1回しか蒸留していないのに約86%と大変良い結果となりました。
使用するには濃度が高すぎるので、精製水で希釈し76%にして使用しています。
抽出したエタノール

抽出したエタノールを76%に希釈

エタノール蒸留のまとめ

  • 度数を考慮した単価の安い酒を使う
  • 度数35%酒の量に対し20%の塩を入れる(酒中の65%の水分に対しての割合は飽和状態の約30%となる)
  • 蒸留開始時は缶内が80度から83度付近になるよう調整
  • 電気ポットでは85度設定、無ければON・OFFを手動で繰り返す
  • 最終的な缶内の液温が100度位になった所で蒸気が出なくなったら終了
  • 4割の量が取れれば大成功
このような手順で蒸留すれば間違いなく消毒に使用できる70%を超えたエタノールが出来ます。
※くれぐれも酒税法に抵触しないようにしましょう。
↓蒸留実験初期の動画です。冷却管の接続を間違えてますw

蒸留実験 完全版 最高の出来です。↓

最後までありがとうございました。

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