『新型コロナ』の影響で消毒液が売って無いですよね。最近になって酒造メーカーが高濃度蒸留酒を販売し始めましたが、500ccで1500円位で少し高めです。
無いのなら自分で作ってみよう!ってのが今回の記事です。※材料費が発生するので買った方が安いかもしれません・・・・笑 (中学生の理科の実験にもなりますよw)
前半はポットに缶コーヒー仕様、後半は1L缶にサーモ制御で冷却管を使って蒸留した記事です。
酒税法に抵触しないよう、蒸留後に飲料として使えないように添加物(IPAや香水)を加えたりして作りましょう。
まずは簡単に電気ポットでエタノールを蒸留してみよう。
エタノール蒸留にはコレが必要
材料です。
- ホット対応の缶コーヒー
- シリコンホース太い方が良い(内径4~7mm)
- ホース接続パーツ(これが難題)
- 35%のホワイトリカー(1.8Lで1100円)
- 食塩(水の沸点を107度にするため)
- 冷却用のタライやボール
- 軍手等(缶のフタを緩める時に必要)
- 酒税法対策としてイソプロピルアルコールや香料を入れ、飲用不可状態にして蒸留
以上になります。
ポットで蒸留してみよう
缶コーヒーで蒸留したエタノール濃度は
1L缶でエタノールを蒸留してみよう
エタノール蒸留器部分の製作
1.2Lの電気ケトルを1500円で購入し、1Lの缶が入るようにフタ部分を破壊!
電気ポットを使わない理由は
- 電気ポットはヒーターが直ぐに切れて温度調節がやりにくい。
- 『お湯が沸かせない!』と妻に叱られる
こんな感じでしょうかw
電気ケトルは沸騰するまでヒーターがON状態なので、手持ちのサーモスタットで温度制御します。
缶内の温度をモニターするために、シリコンホースに三又を付けて配線を取り出してます。ここでも蒸気が漏れないような工夫が必要です。
1L缶からのホース取り出しはM8のボルトに3.5mmのドリルを通して加工しています。
エタノール冷却管の製作
こんな冷却管を製作しました。15mmの透明なホースに8mmのステンパイプを通しています。左側から蒸気が入り、右側の白ホースから液化したエタノールが出てきます。
冷却水は青色のホースジョイントを水道ホースに繋げるようにしました。ステンパイプには勾配が付いてますので水が上がっていく感じですね。
エタノール蒸留開始
度数35%のホワイトリカーを1L缶に500cc入れます。そこに20%の食塩100gを入れて攪拌します。これにより食塩水とエタノールの混合液となり、食塩水の沸点が約107度になります。エタノールの沸点は約78度と変わりませんので、水蒸気量が減り効率良く蒸留することができます。
缶内の温度を82度付近から45~50分後には98度位まで上げ蒸留しました。
1L缶で蒸留したエタノール濃度は
エタノール蒸留のまとめ
- 度数を考慮した単価の安い酒を使う
- 度数35%酒の量に対し20%の塩を入れる(酒中の65%の水分に対しての割合は飽和状態の約30%となる)
- 蒸留開始時は缶内が80度から83度付近になるよう調整
- 電気ポットでは85度設定、無ければON・OFFを手動で繰り返す
- 最終的な缶内の液温が100度位になった所で蒸気が出なくなったら終了
- 4割の量が取れれば大成功
蒸留実験 完全版 最高の出来です。↓
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