日常生活において蛇口をひねれば水が出てくるのが普通です。清潔な水が普通に飲める恵まれた日本、それが当たり前の事になってます。
しかし、それは突然やってきました。停電でもないのに水が出ない!
『あれっ…何で!』我が家は地下40mの水をポンプで吸い上げ利用していますので、真っ先にポンプの故障を疑いました。
結果的にポンプ故障の原因は蓄圧部(アキュムレータ)でしたが、原因究明に悩んだ過程を記事にしてみました。さっさとポンプ屋さん呼べって話しww
井戸ポンプ故障の初期対応
まず、ポンプのカバーを外し制御盤の中のチェックランプを確認すると、ポンプ異常加熱が点灯していました。
リセットボタンがあったので2秒以上押してみると、赤ランプは消えましたがポンプを起動させた瞬間に異常加熱ランプが点灯します。原因を取り除いていないので当たり前ですね。
ポンプ部を触ってみると40度以上はありそうです。冷却スプレー代わりにパーツクリーナーを大量に吹き付け一旦冷やしてみると、何事もなかったかのように動き始めました。
- 動作音正常
- 吐き出し圧力正常
- 不使用時にポンプは回らないので漏水無し
- 蛇口を締めると20秒後に停止
20秒ってのが少し長いですが原因がわかりません。なぜ異常過熱になるのか…
井戸ポンプ 一般的な故障の原因
一般的な故障原因として調べてみると
- 砂を吸い上げてポンプロック
- 圧力センサー異常で停止しない
- 配管に漏水があり頻繁に運転
- 逆止弁が壊れ配管に空気が溜まる
- モーターベアリング破損
- インペラー摩耗で圧力低下
- 圧力センサー故障
- 流量センサー故障
- アキュムレータ破損で頻繁にポンプがオンオフ
ポンプ部分が異常加熱… 情報はそれだけなので悩みます。ポンプが冷えると正常に戻るんですよね。
井戸ポンプの故障原因の究明
最近の事を色々考えてみると、蛇口を開けた瞬間に一瞬ですが水圧低下の現象が出ている事を思い出しました。
もう一度ポンプの自動運転の様子を観察してみます。全開では問題ありませんが、少しずつ水を出し続けるとポンプがいつまで運転状態で止まりません。
通常、蛇口から少しずつ水を出した場合は蓄圧部(アキュムレータ)に水が全容量溜まると圧力センサーが感知してポンプが止まります。そのまま少しずつ水を出し続けるとアキュムレータ内の水が無くなり圧力が低下し、ポンプが動き出す仕組みなのです。
※アキュムレータの中にはゴム風船みたいな物がはいっていて圧力を蓄えてます。
蛇口を少しだけ開けた瞬間からポンプが運転するので蓄圧されてません。アキュムレータ故障が濃厚です。
でも、漏水は無かったはず…
井戸ポンプ修理完了
新品の井戸ポンプからアキュムレータ取り外し、故障ポンプに移設してみると正常動作します!
故障原因のアキュムレータの状態は、筒中のガスは経年劣化で抜けてしまい水で満たされた状態でした。
アキュムレータの故障で蓄圧が出来ず、ポンプから遠い蛇口を開けると瞬間的に水圧低下が起きていたのです。
ですが1つ疑問点が残ります。なぜアキュムレータが故障してポンプの異常過熱になるのか?
アキュムレータ故障がポンプ異常過熱の原因?
水を少しずつ出し続けます。流量がフローセンサー(流量計)設定以下の場合、圧力が上がるとポンプが停止します。
アキュムレータが壊れ少量の水でも連続運転になる事で、ポンプ本体が汲み上げる水で冷却されなくなり異常過熱となったようです。
フローセンサーにも不具合が出てるのかもしれません。取説には蛇口を締めた後、10秒間は運転しますとありますが、20秒は停止しないので怪しい感じがします…
しかし、そもそも漏水は無かったはずです。
異常過熱のトリガー
異常過熱のトリガーとなったのは浴室のシャワーヘッドでした。
使用しているのはシャワーヘッドの手元に水停止ボタンが付いているタイプ。節水には良いですよね。
我が家の場合、実はシャワーヘッドで止めても蛇口ハンドル部からちょっとずつ漏れていたんです。
風呂の間の数分だと問題ないのですが、異常過熱でポンプ停止になった時は、そのまま数時間経過してたのでしょう。
ポンプが少量の水しか汲み上げずに回り続け、流量が少ないため冷却されずにポンプ異常過熱となったのです。(¯―¯٥) そう考えるとフローセンサーにも異常がありそうですね。
まとめ
井戸ポンプを使う時は少量少しずつ長時間の使用は避ける。アキュムレータの劣化を早めポンプ過熱の原因にもなります。取説にも書いてありました。
モーター異音や圧力低下以外の故障診断は難しいですね。
しかしながら今回ポンプについて色々調べたことで経験値が一つ上がった気がします。日々勉強です。
色々なDIYをやってますので他の記事も宜しくお願いします。
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